SUVって燃費が悪いの?

SUVと燃費の関係

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昔からSUVは燃費が悪いというイメージがあり、それがSUVの最大のデメリットと考えられてきました。
車体が大きく、重量もあり、頑丈ですが、大排気量のSUVの燃費が悪くなるのは必然で、大きく重い車体のSUVは事故を起こした際、他の一般車両に与えるダメージが大きいことから、安全性の点でも色々問題があると指摘されていました。
しかし、最近では自動車技術の目覚ましい躍進により、SUVにおける燃費問題は改善されつつあります。

ハイブリッド化やプラグインハイブリッド化、クリーンディーゼルの普及により、燃費は10年前から想像できないほど良くなりました。
例を挙げると1997年に初登場したSUV車のハリアーの燃費は10km/L未満でしたが、現在のハリアーの燃費は16km/Lと大幅に向上しています。

ハイブリッドの技術を活かしたハリアー・ハイブリッドの燃費は最高で21.8km/L、クリーンディーゼルの技術を投入したマツダCX-5は18km/Lとさらに低燃費です。
ハイブリッド化、プラグインハイブリッド化、クリーンディーゼル搭載のSUV車はその分割高になり、燃費向上で車両価格の元を取ることは難しいと思いますが、SUVだからと言って燃費が悪いと断定できなくなっているのは事実です。

欧州のSUVも燃費向上

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欧州勢のSUVも燃費向上は必須で、ガソリンエンジン高効率化のためのダウンサイジング+過給器、ハイブリッド化やクリーンディーゼル搭載にも積極的です。
例えばボルボでは自社開発の2.0L・4気筒直噴ターボのDrive-Eを搭載し、8速ATと組み合わせる技術で燃費を向上させています。
この技術により、ボルボのSUV車であるXC60は従来から燃費が23%向上し、13.6km/Lとなっています。

世界初の9速ATを搭載したレンジローバー・イヴォークの2014年モデルは、それまでの燃費を9.0km/Lから10.6km/Lに向上させ、CO2排出量も19%削減させています。
ちなみにSUVの本家と言われるアメリカには多くの車種がありますが、大半が極端に燃費が悪く、そのためSUVは燃費が悪いというイメージを抱かせる一要因になっています。
アメリカは石油の自給率が高く、ガソリン代が日本の半分ぐらいと非常に安いこと、環境意識が高くない国民性などが影響し、アメリカのSUVの燃費が良くなったというニュースは聞きません。

燃費の満足度が高いSUV車口コミ

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出典:royalrentacar

価格.comのSUV車燃費満足度ランキングで1位になったレジェンド・ハイブリッド2015年モデルのレビューから紹介します。
高速中心に走行していますが、燃費は12km/L程度を維持しています。
前モデルとは比較にならないほどスカッとする加速が心地良く、前モデルをはるかに上回る燃費が魅力です。
このモデルで満足できない人はアコードに乗れと言いたいです。

では前車がアコードHVという方のレビューも紹介します。
まだ、走行距離が2,500kmを超えたところですが、夏のエアコン使用で、OFF時より燃費が-1.5kmくらい落ちると分かりました。
しかし、大阪から高知まで往復700km走行した時の燃費は12.4km/Lは維持しています。

次に満足度ランキング2位のJADE(ジェイド)ハイブリッド2015年モデルのレビューから紹介します。
昨日、納車されてさっそく120km程走行して見ました。

乗車2名、山越え2回、高速使用20km程度で燃費は20.8km/Lと、思った以上に低燃費で驚きました。
計測精度がどのくらいなのか分かりませんが、燃費が良いSUVであることは実感しました。
快適性とエコであることを重視していたので満足です。あとは車検の費用は各SUVの重量などによって大きく変わってきます。ご自分が狙っている車種がどれくらいの費用になるのか、事前に調べてみるといいと思いますよ。