SUVが人気がある理由

SUVは各メーカーの個性が際立つ

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出典:swifter.co

国内外でブームとなっているSUV車は、各メーカーが最新技術を投入するなど、新モデルが次々に登場することでユーザー人気に拍車をかけています。
国内メーカー側としては一番販売台数が多いコンパクトサイズの車種より、価格的にも利益率が高いSUVに注力しているという背景もあり、各メーカーの最新技術を惜しみなく投入していますので、各社メーカーの個性が色濃く現れています。
今、売り上げ台数を伸ばしているマツダCX-5はシャープな走り、レスポンスの良さ、コーナーをキビキビと曲がる軽快さ、迫力のあるパワー性能が魅力です。

スバル・フォレスターはCX-5のようなスピードやパワー重視ではなく、大人の快適な乗り心地を特徴としています。
三菱アウトランダーは軽い重量の車両ながら、重厚な乗り心地、静かな走りを特徴にしています。
これまでのコンパクトカー市場では車種の違いがあまり見られない中、人気のSUV3車種だけでも個性の違いが際立ち、SUV市場では独自の個性をウリにしている車種が目立ちます。

輸入車の高級車市場でもSUV車種が増えており、ポルシェのカイエン、メルセデスベンツのGクラス、ランドローバーのレンジローバーなど、高級感とSUVの走行性能を融合させたモデルが多数登場しています。
セレブ達が選ぶアイテムとして、女性にも支持され、富裕層が選ぶ車種であることで、他の所得層にもブランド化され、ますます人気が白熱していると思われます。

燃費の良くないSUVがなぜ人気?

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出典:kurumaerabi

SUV車は基本的にオフロード走行可能な設計になっており、車高が高く、車体が大きく、タイヤが大きく、従って重量が重く、燃費が良くないというイメージがあります。
しかし、燃費が良いクルマが人気があるとは限りません。
燃費はクルマの性能の1つに過ぎないですし、総合的に判断して魅力があるかどうかが大事です。

SUVの人気の理由を分析すると次の4つが考えられます。
「差別化」 他人とは異なる価値観を見せたい、目立ちたいという願望
「ナチュラリスト」 アウトドアの自然派である
「実用性」 荷物を多く積める、車内が広くてゆったりしている
「走破性」 4WD車の場合、雪道や山道でも走行できる

また、最近はハイブリッド化やクリーンディーゼル化など、環境技術でSUV車も燃費がよくなっています。
ちなみに女性が好きな理由は「差別化」された個性、自然派のナチュラリストである男性にワイルドなイメージと憧れがあり、さらに輸入車のSUV車は高価でラグジュアリーなイメージがあるからだと思います。

クルマに求める嗜好が変化した?

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出典:外車SUVランキング

もともと国産SUV車の先駆けとなったのはトヨタRAV4と言われ、バブル崩壊後の1994に発売されてヒット車種となり、ホンダCR-Vが続きましたが、その後、SUVの人気は下火になりました。
今、再燃しているSUV人気は、もともと市場縮小が続いていたセダンから多くの消費者が離れ、かつては人気車種だったミニバンにも飽きてしまった中、新モデルのSUVのデザインやコンセプトに、再度目新しさを感じていると思われます。

また、世の中のエコ志向・環境に優しい・燃費重視の傾向が続き、これまでの大型SUVは肩身が狭くなっていましたが、そこにコンパクトサイズ、軽車両SUVが登場したことも支持されました。
普段乗りに使い勝手の良いサイズ、低燃費なので、日常の足から長距離ドライブ、ラフロードまで走行可能な幅広いオールマイティさがあり、車高が高く運転席から視界が開けていますので、街中から高速道路まで運転しやすいこと、そのため初心者や女性ドライバーに広く受け入れられているのも人気の理由だと思います。