SUVとクロスカントリー、オフロード車ってどう違うの

クロスカントリー車とオフロード車はほぼ同じ

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出典:getnavi

オフロードとは舗装された道路以外の場所を車両で通行する場合のその場所を指し、未舗装の道路と言うと、舗装されていない林道から自然そのままの地形と幅広く、草地や礫地、砂地の他、人が歩くことも困難な泥濘地、岩場など車両が入れるあらゆる場所を指します。
これに対して舗装された道路をオンロードと呼びます。
オフロードのうち、舗装されていない山道や林道のことをラフロードと呼んで区別することもあります。

オフロードを走行することを前提に設計、または改造された車両をオフロード車(略してオフ車)と呼びますが、クロスカントリー車(略してクロカン車)と呼ぶこともあります。
つまりクロスカントリー車とオフロード車は車両の用途としてほぼ同じということになります。

オフ車、クロカン車は悪路を走行しても車体が安定しやすいよう4輪駆動(4WD)が採用されていますが、4WDが必ずしもオフ車、クロカン車とは限りません。
オフ車、クロカン車で4WD、2WD両方の機能がある車種もあります。

クロスカントリー車とSUVも同じ?

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SUVはSport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の頭文字を取り、サーフィンやスキー、スノーボード、キャンプなどのアウトドアスポーツに出かける際に、荷物を積み、悪路も走行できるオフロード仕様でありながら、舗装されたオンロード走行性能も良いというタイプです。
日本ではクロカン車とSUVはイメージが混同して使用され、一般的なイメージとして4WD、アウトドア派の車で雪道や山間部など未舗装の悪路走行性に優れている車となっています。

アウトドア仕様の車はクロカン、SUV、オフロード車、RVなど様々な呼ばれ方をしますが、最近はいかにもアウトドア仕様ではなく、街乗りに適したセダンをベースにオンロードの走行性能を高めた、クロスオーバーSUVと呼ばれる車種もあります。
ただ、厳密にはクロスカントリー車とSUVは種類が違う車であり、目的や用途に合わせて選ぶ必要があります。

クロスカントリー車とSUVの違い

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出典:response

クロスカントリー車はオフロード車とも呼ばれ、アウトドア仕様の設計になっており、オンロードよりオフロードの走行性を重視しています。
それに対し、SUVはオフロード走行より、オンロードの走行性を重視した車種も少なくありません。
アウトドアに使用するのに適しているからと安易にSUVを選んでしまうと、車種によってはアウトドア仕様の車としては、ちょっと物足りないということもあります。

さらに最近はセダン並みの高級感を大事にしたSUV車種もあり、デザインや見た目のカッコよさでSUVを選ぶ人も多くなっています。
そのため、ファミリーカーならミニバン、アウトドアにはクロカン、高級感や安定感ならセダンというイメージもできつつあり、SUVは用途や目的が中途半端になっています。
SUV車を選ぶなら、自分の目的や用途に合っているか、車種選びは慎重に検討することをお勧めします。

クロスカントリー車とSUVの主な車種

出典:wikipedia

クロカンとSUVに共通する特徴としてオフロード走行が可能であることと、荷室が広く、アウトドアの道具が余裕で載せられること、車高が高く視界が開けるので運転しやすいことがあります。
外観では区別しづらい場合もありますので、主な車種を紹介します。

クロカンの主な車種にはランドクルーザー、パジェロ、サファリ、レンジローバーなどがあります。
SUVの主な車種にはハイラックスサーフ、テラノ、チャレンジャー、ハリアー、RAV4、CR-V、HR-V、フォレスター、エアトレック、アウトランダーなどがあります。